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- 204 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:15:43 ID:KT7GOk4C0
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イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ
ji ijﾘ´ヮ｀ﾉj
（(( }};ヽ~)'~)}）
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ん==ﾉハゝ
昔々、アフリカのリビアにラミアという女王がいた。
彼女はポセイドンの息子ベロスの娘で神の血を継いだ人間だった。
◆i^i^i^i ､
,: ,i, ;, r'´イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ ,: ,i, ;,
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ラミアは女王としての気品もあり、王族に相応しく見目麗しい姿をしていた。
- 205 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:16:19 ID:KT7GOk4C0
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∧＝と`ヽ ＊ .イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ |
（ *ﾟ∀ﾟ） =3 | ji ijﾘ´ヮ｀ﾉj ＊
[0]ﾊ'illi'[0]ノ t_（(( }}_ _}} ）,j
_ｎ_ _ｎ_ _ｎ_;んノハ_ｎ_ _ｎ_ )）) ヽ( (（
ェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ
工二工二二工二工二工二二工二工二工二二工l (´~⌒("(⌒
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( （,,,,, (´⌒''´｀´ (,,,,,´(⌒ヽ
(´~' （´( (⌒` （´⌒´
￣￣`ｰ─── ─- - ---
「ムッハー！またもや下界で美女発見！！」
そんな美人であるラミアに目を付けたのが、神々の王ゼウスだった。
◆i^i^i^i ､
,: ,i, ;, r'´イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ ,: ,i, ;,
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＿!＿＿!＿＿!＿＿!＿}{__!_.|;＼)）)_ヽ;;)#'ヽ､＿＿}{＿＿!＿＿!＿＿!＿＿!
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＼＼ 八＼＼ ＼:::::::::＼ ＼ ＼
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＼|二二二二二|::::::::::と[u]ー‐'[u] 二二二|
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ゼウスは早速下界に舞い降り、美しきリビアの女王を愛人とした。
- 206 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:17:42 ID:KT7GOk4C0
◆―-;.､
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.イﾉﾘ'ヾｿﾞﾐﾊ＿＿＿＿＿＿＿
＿＿!＿＿!＿＿!＿＿!＿＿!_∧＝∧,‐-､, -‐､ヮ｀*ij ij､＿!＿＿!＿＿!＿
＿!＿＿!＿＿!＿＿!＿＿!＿（ *´∀(-"ノ〉､"-)~~）{{ ))） ＿_!＿＿!＿＿!
＿＿!＿＿!＿＿!＿_,､､､､＿!_[0]､`つ＿,ノヽ`___,とノ( (（~~|＿＿!＿＿!＿
,､､､､ ("｡"tt-､ﾉ;んノハ /⌒〃´~⌒`ヽ⌒ﾊ/l
r‐w"｡") ｃｃＬ,ゝ__く;;;（＿_）/ ノ ヽ :: 丿/;;l
ｃ__ﾉ､」っっ / ヾヽ （ /::/
,､､､､ / /::/
("｡"s-､ l⌒'⌒´⌒'⌒´⌒'⌒´l/
ｃｃＬ,ゝ__っ |,,||エエエエエエエ||,,|
しばらくして、ゼウスとラミアの間には幾人もの子供が産まれた。
最高神の恋人と大勢の子供たちに囲まれてラミアは幸せだった。
r‐――|,,l|,,}r‐――|,,l|,,} r‐――|,,l|,,} r‐――|,,l|,,} r‐――|,,l|,,}
ﾞ''''''''''''''i | ﾞ''''''''''''''i | ﾞ''''''''''''''i | ﾞ''''''''''''''i | .ﾞ''''''''''''''i |
＿_____,| .| ＿_____,| .| ＿_____,| .| ＿_____,| .| ＿_____,| .|
|＿________.! |＿________.! |＿________.! |＿________.! |＿________.!
:: ,∧＿∧ ::
:: Ｘ:..:..:..:..:..:X ::
:: |ﾟ:.:.:.:.:.:ﾟ|ﾉ ::
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:::::::::::::::::::::::::::::くii川川iiゝ::::::::::::::::::::::::::::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;（;;;;;;（;;;;;;;）;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
しかし、ギリシャ神話においてゼウスが美女と関わる話には、
必ずといっていい程、ある女性が同じ形で登場する。
「ゼウス君・・・今日もおうちに帰ってこない・・・。どうして・・・？
また、私の知らない所でどこぞの馬の骨とイチャついてるわけ・・・？」
- 207 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:18:16 ID:KT7GOk4C0
＼丶 ｒ⌒ヽ (((⌒⌒))) ｒ⌒ヽ/, / ／,
ヽ 、、;(⌒ヾ l|l l|l /⌒) ), ,
、ヾ (⌒ ,∧＿∧ ⌒⌒);;）／,
、＼(⌒ゝ;(⌒ヾ Ｘ ＝(0)=X クルッ
（(⌒-丶(;;;(⌒ゝ;;(⌒ |ﾟ#｡＾Д＾）｡ ⌒）／）) .,
(;;;;(⌒(⌒;;;(⌒ §９ﾒﾊ)ﾉ,,)９ )),⌒⌒);;;;;））)⌒)ヽ
ゞ (⌒⌒=─ !んﾉ=x=ヽ ／ )）⌒)）;;;;）-⌒)）
（(⌒≡＝─ し'´（＿） ─＝≡⌒)丿;;丿ノ
「キィィーッ！今度はラミアって女が私のゼウス君誑かしたのね！
絶対に許せない！この私が目にもの見せてやるわ！！」
そう、ゼウスの妻であり、結婚と女権主義の女神であるヘラである。
◆i^i^i^i ､ !i|li!
イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ ∧＿∧
ji ij；´ o｀, - ､ X=(0)＝ Ｘ
（(( ヽ`___(-`/l ｡（＾д＾｡#､|
）)）)､;;つ＿ノ ,､､､､､､､､､､､､,,､､､ と(ﾒﾊ(ﾉと§ ｽﾀｯ
/===ﾊヽ r‐w"｡")"｡")"｡")´-`) ん=x=ﾉﾊ!
ん==ﾉハゝｃ__ﾉ､」っっっっっっっっ 从 （＿）"`Ｊ 从
ヘラはゼウスの愛人となったラミアに嫉妬の炎を燃やし、
彼女に残酷な復讐をすることにした。
- 208 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:18:53 ID:KT7GOk4C0
, - ､ ｷﾞｬｰ
(Д`/l
（＿ノ
,∧＿∧ :: :.
◆i^i^i^i ､ Ｘ ＝(0)=X∩ :: ::
イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ |ﾟ#｡＾∀＾）｡ﾉ:: :'
＿,ji ijﾘﾟ´ロﾉj､ ,､､､､ §つﾊ)ﾉ,,)' :: ::
,,j´=（(( }};,､､､､)};;つ ,､､､､ｃＬｃｓ｡,,,,_),､､､､ !ん､＝!ノ
ん===,）ヽ;;)ﾞ｡;;ﾟttっ」ｃ(дﾟ'wっ」っcL､っﾞД`)っ し´（＿）
「人の旦那様との間にこんなに子供をこさえて・・・。
こんな不貞の子供なんて・・・エイッ、こうだっ！」
「やめてっ！お願いだから、やめてください・・・！」
何とヘラは、ラミアがゼウスとの間に産んだ子を皆殺しにしたのだ。
ﾊﾟｯ
ヽ | / ∧＿∧
＼ ,rλ-λ ／ , - ､ X=(0)＝ Ｘ ｴｲｯ
イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ (q`/l ｡ （＾∀＾｡#∩
＿ ,ji ijﾘﾟ´ロﾉj､ （＿ノ､､､､ (つﾊ(ﾉ ノ§
|ヽ_/xxx（(( }}､ ,､､､､)} ,､､､､ｃＬｃｓ｡,,,,_) んr'つﾉﾊ !
ヽxxノヽx）))ヽ_)ﾞ｡;;ﾟttっ」ｃ(дﾟ'wっ」っcL､っﾞД（＿）
さらにヘラはラミア自身も異形の怪物の姿に変えてしまった。
- 209 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:19:24 ID:KT7GOk4C0
◆i^i^i^i ､ ｳﾏｰ ｻｰｸｴ ﾔﾚｸｴ
イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ ∧＿∧ ﾀﾝﾄｸｴｰ
ji ijﾘ´д｀ﾉj ﾟ｡・ﾟ ｶﾞﾂｶﾞﾂ ,､､､､,､､､､=(0)＝ Ｘ
（(( }}つ｡`)-とヽ ｃ(｡"ｃ(｡"wっ」っ＾｡ヾ|
）)ｰ'､`uu'-`ｰ' ==============と§
/===ﾊヽ ん=x=ﾉﾊ!
ん==ﾉハゝ (0,,,0_)m(0,,,0_)m （＿（＿_）
;;:;;::;
また別の説によると、ヘラはラミアに自分の子供を食べる呪いをかけ、
自分自身の子供を食い殺させたとも言われている。
:: ,rλ-λ :: ｳｯ…ｳｯ…
:: イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ ::
:: ji ijﾘ∩∩ﾉj ::
:: （(( }}_ノゝ_)}）ﾟ ::
:: ）)）)yyy〈(（ﾟ｡::
:: ＿ /===ﾊヽ ::
|ヽ_/xxん==ﾉハゝ (0,,,0_)m(0,,,0_)m
ヽxxノヽxxノ_ノ (0,,,0_)m(0,,,0_)m(0,,,0_)m
この場合、後に正気に返ったラミアは自らの子供を食い殺したショックで発狂し、
怪物になってしまったとされる。
- 210 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:20:51 ID:KT7GOk4C0
,rλ-λ
イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ
ji ijﾘ｡;;-;;ﾉj
（(( }}（/^)'~(^ヽ
）) `ｰ‐'y〈`ｰ'
/===ﾊヽ
＿＿＿＿＿_ん==ﾉハゝ
＜´xxxxxxxxxxxxxxxxxノ_ノ
何れにせよ、ラミアはゼウスの愛人となったためにヘラの怒りを買い、
子供を全員失ったために精神を病み、そして怪物となった。
＿＿＿＿
／uuuuuu／(
／／二／／ ／
／oooooo／ ／
(三三三三(／
ラミアの変身譚は変身物語にも記されておらず、非常にマイナーだ。
ゆえにに彼女の『神話』も詳しくは知られていない。
しかし、この哀れな怪物の物語はこの後の『民間伝承』がメインなのだ。
- 211 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:21:15 ID:KT7GOk4C0
ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ
;;;;;ゝヽ;;|;il|ヽｿ;;|il|;;;`ゞ|il:ヾ;;;ゝ;;:ヽ;;|;il|ヽｿ;;|il|;;;`ゞ|il:ヾ;;ヽゝ ヽ;;|;il|ヽｿ;;|il|;ヽゞ
;;;;;;;;;;;;;;;|;il|;;,rλ-λ ; |il,,,..,,,;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:|il ,,,..,,,;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:
;;;;;;;;;;;;;;;|;ilイﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ;;il,,,..,,,;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:|il ,,,..,,,;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:
;;;;;;;;;;;;;;;|;il|ji ijﾘ;;;;;;;;;ﾉj_）ヾ;;);;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;,,（(;;;ﾐ;;:)ゞ;:))ヾ::)）;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|(;;;ﾐ:;
､,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ））ゝ;;;ﾐ,,､,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ））ゝ;;;ﾐ)ゝゝ;;;ﾐ､,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ）;;;ゝヾ;ヾ⌒
ゞ（(;;;ゝヾ;ヾ⌒;;;） ;;;)ヾﾐゞ（(;;;ゝヾ;ヾ⌒;;）ゞ（(;;;ゝヾ;ヾ⌒;;;） ;;;)ヾﾐゞ（(;;;ゝヾ
:;;;;;ゝヾ;ヽｿ;;;)ヾﾐ;ｿ(;;;ゝヾ;))ゝ;ﾐ;;（::;ゝ;;;ゝ））;ヾ;:;;;ヽ ∧_∧;;ゝヾ;∧__∧;:;;:ゝヾ;
'ﾞﾞ''ﾞﾞ`ﾞﾞ´ﾞﾞ''ﾞﾞ''ﾞﾞ`ﾞﾞ´ﾞﾞ''ﾞﾞ''ﾞﾞ`ﾞﾞ´ﾞﾞ''ﾞﾞ''ﾞﾞ`ﾞﾞ´∧,,∧`ﾞﾞ´ﾞﾞ''(´∀` )''ﾞﾞ''（・∀・,, ）ﾞﾞ`ﾞﾞ´
ﾊ,,ﾊ (・∀・,,) ( ) と と ）
(ﾟｰﾟ*),,)~ )) (,,＿,,)〜 )) (_ﾉヽ_) )) （＿）`Ｊ ))
子供を失った悲しみか子供を守れなかった罪悪感か、
怪物となって正気を失ったラミアは自分の子だけ死んだ事に耐えられず、
他の子供の命も奪うようになった。
ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ
;;;;;ゝヽ;;|;il|ヽｿ;;|il|;;;`ゞ|il:ヾ;;;ゝ;;:ヽ;;|;il|ヽｿ;;|il|;;;`ゞ|il:ヾ;;ヽゝ ヽ;;|;il|ヽｿ;;|il|;ヽゞ
;;;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:|il,,,..,,,;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:|il ,,,..,,,;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:
;;;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:|il,,,..,,,;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:|il ,,,..,,,;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|;;;;ヾ:
;;;;;;;;;;;;;;;|;il|;;;;,,（(;;;ゝ);;rλ-λ_;;;;;;;;;|;il|;;;;,,（(;;;ﾐ;;:)ゞ;:))ヾ::)）;;;;;;;;;|;il|;;;;;;;;;|il|(;;;ﾐ:;
､,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ））ゝイﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ ｶﾞﾂｶﾞﾂ;;;;;ﾐ)ゝゝ;;;ﾐ､,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ）;;;ゝヾ;ヾ⌒
ゞ（(;;;ゝヾ;ヾ⌒;;; ノji ij∧д;;ﾉj;ﾟ｡･ﾟ;;ヾ⌒;;）ゞ（(;;;ゝヾ;ヾ⌒;;;） ;;;)ヾﾐゞ（(;;;ゝヾ
:;;;;;ゝヾ;ヽｿ;;;)ヾ（((r}}つﾟ'Дとヽ;;ｷﾞｬｧｧｧｧ;;））;ヾ;:;;;ヽｿヾﾐ;ｿ(;;;ゝヾ;))ゝ;ﾐ;:;;:ゝヾ;
'ﾞﾞ''ﾞﾞ`ﾞﾞ´ﾞﾞ''ﾞﾞ''ﾞﾞ`）)(⌒(⌒｡_；ﾟｰ''ﾞﾞ`ﾞﾞ´ﾞﾞ'',,,_'ﾞﾞ`ﾞﾞ´ﾞﾞ''ﾞﾞ''ﾞﾞ`ﾞﾞ´ﾞﾞ''ﾞﾞ''ﾞﾞ`,,,,,''ﾞﾞ''ﾞﾞ`ﾞﾞ´
|ヽ_/xxxゞ=,;,'ハゝ ;;; ::;; rrr(;,ﾟ'ζ ;;；;;; ,,∧ ;;；;;=つ;:ζ`;:);.;:,,
ヽxxノヽxxノ_;; ;； * ;: ・，;,'∵;.;，;:,'∵;(0,,,,0<),}∽;.;:；;∞ﾐ},);;:;∴
これが子供を惨殺して血肉を啜る女吸血鬼ラミアの伝説である。
- 212 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:22:41 ID:KT7GOk4C0
. . .: . . . : : . ゜ ' ; ゜ ; . * . . , . .ﾟ . , ' . :. . .: .
ﾟ., ' . . ' ,rλ-λ ﾋﾟｭｰｩｰ ' .． . .； 。'． ○* . . .: : . .
｡ . ' . イ r' ﾉﾞ,ミﾊ :.゜ .. ' ., ' . . ' .: : :.゜ ゜･｡ ゜.゜: ,. .
. ,.ﾟ ． ,jiij ij ijﾘ´ﾉ, . 〜♪' . . ' .: : :.゜ .: :･ ﾟ., ' . .'ﾟ., ' .
ﾟ . , ' （(( ﾉ（(( }}､~) * . . .: : .゜ ･ ゜ .゜ ；. ... ' . . ' ｡ ﾟ . ,
ﾟ., ' . . ' ）ﾉ )）ﾉ） i + , .. ； , ,・ ；, ,. . , . .ﾟ . , ' . .:: :., '
(_/く,;:=(_/xxヽ
'"""゛~"''"""゛"゛""''･､xx）
"”゛""''""“”゛゛""''' "j'x/
:::::ﾍ :::::....ヽ:::::;;;ﾉ:::::::(x/ 〃ミ彡:巛ヽ; :〃ミ彡:》巛ヽ ミ彡ミヽ〃ミ彡:
::::::::ゝ:::::::::::::......ﾉ:;;..／xiミ彡:》巛ヽ;;:ゞ〃ミ彡:》巛ヽ;;:ゞ彡〃ミ巛ミゞ〃
伝承によればラミアは人間の言葉をも失っているようだが、
代わりに彼女は美しい音色の口笛を吹いて人の心を虜にする。
＿＿!＿＿!＿＿!＿＿!|rλ-λ ＋ | .|!＿＿
＿!＿＿!＿＿!＿＿!＿|二二二二二＼|＿_!＿
!＿＿∧,,∧＿＿!_∧∧＿＿!＿＿!＿＿!＿＿
||-ミ*-∀-彡-||(∀ﾟ* )_!＿＿!＿＿!＿＿!＿
|,ﾉ´￣´⌒⌒⌒と_ )＿_!＿＿!＿＿!＿＿
＼二ノ ヽ､i二二二＼二二二二
二二ヾ ﾉ ヽ, 二＼二二二二＼
二二＼ゝ ｢|￣￣￣￣￣￣｢|二二二＼二二
､二二二ヽ,,ﾉ|｣――――――|｣二二＼二二二
しかし、その美しい口笛の音色はラミアの恐怖をも呼び覚ます。
ゆえに世の親たちは少しばかりやんちゃな子供にこう話す。
「悪い事をする子にはラミアが来るよ」、と。
- 213 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage]：2008/02/02(土) 20:23:10 ID:KT7GOk4C0
∫
∬
,rλ-λ
⊂ イﾐﾉﾘ'ヾとヽ ⊃
,∧＿∧ ,ji ijﾘ´ -ﾟ'ﾉj 1
Ｘ ＝(0)=X （(( }}（~~)'~;,)ﾉ
|ﾟ#｡＾∀＾）｡ ）(_/ヽ#yyﾞ､
§ ,ﾒﾊ)ﾉ,,)ァ _,,..,,,,rｧ ｡ o 0 O Ｏ ○ ＿,〉w:=ﾊヽ
!んﾉ=x=ヽ /||,' 3☆`ヽｰっ |ヽ_/xxxゞ=,;,;'ハゝ
（＿_）＿） /'l_ﾉ ⊃ ⌒_つ ヽxxノ^ヽxxノ_ノ
/彡ｰ---‐'''''"
また、ヘラは睡眠の神ヒュプノスに頼んでラミアから眠りを奪い取った。
これによってラミアは眠ることもできずに苦しみ続ける事になったのだ。
,rλ-λ
イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ
,ji ijﾘ ﾞ oﾞﾉj _,｡_,｡
（(( }}（~~)'~;,)/^) ∧＝∧
）ヽ_)#yy〈`ｰ' （´Д｀ ）
＿,〉w:=ﾊヽ と[0]'illiと[0]
|ヽ_/xxxゞ=,;,;'ハゝ ,んノハ_ゝ､
ヽxxノヽxxノ_ノ く（＿（＿_）;;;ゝ
だが、流石にここまで追い詰められたラミアに見かねたゼウスは、
ラミアの目玉を取り外し可能なようにし、彼女に休息の時を与えた。
- 214 ：黒百合 ◆Q7cVwCuPcY [sage さて、そろそろストックも尽きてきた]：2008/02/02(土) 20:23:43 ID:KT7GOk4C0
◆i^i^i^i ､ ＋
,rλ-λ イﾐﾉﾘ'ヾｿ,r--､
イﾐﾉﾘ'ヾｿﾊ ji ij-､ヮ｀(-"ノ〉 +
ji ijijﾘ ﾞ -ﾉｎ _,｡ ＋ （(( }}"-)（＿と)
（(( (( }}ヽ)~)ﾉ _,｡ ）)）)､つ_）,､､､ ,､､､ ,､､､､ ＋
/）))))〈ゝ_つ´ /===ﾊ("｡"("｡"("｡"tt-､
（w;:==ﾊヽ ん==ﾉﾉｃｃL,ｃｃL,ｃｃＬ,ゝ__っ
ﾞ､==,;,'ハゝ + ＋
ヽxxﾍﾍ
ゝxxヽヽ
目玉を取り外して休息するラミアはまるで子供がいた頃のように穏やかだという。
もしかしたら休息しているときの彼女は失った子との思い出に浸っているのかもしれない。
;ii;:.:;:..,:;''' r''ヽ_ノ~''' '''ヽ_ ＿,,,, ,,,,, ,,,＿ ,,:::(＼-―-／):;||ll | ﾉ/ /ii
: ... ::;;;:.. | /(＼-―-／) ~/;ヽ_ｲﾉﾘ＾ﾘﾍﾄゝ// / ll| |ll l
;ii;:: , .::;ii;: .| "" "/:: ノｲﾘﾊ^ﾊｿﾄ /;;;;/ l!､ﾟ- ﾟl!)ﾊﾊ ヽ_人/彡 ﾉ_ノ
_i;::;.ii:.; ヾii.| ミヾ/::.. . ji ji(l!ﾟ -ﾟﾉl! ,, ,, ヽノ /(,`(,,,ｿxヽゝ,, ( 'ヽ'''i /^/ ii /ii
; ; ..;ii;.::;;;il.;| ) ,,ノ/xｿ,,,,)',,)ヽ (ｍﾉヽ;(ｍx);;xヽ__） ヽ|~ ＿|ll ll|
;iiii;,,;i ; , ;|"" （__/x;;(xｍ);/ ゞｍ) ,,,,, ,,, 〈;;;xノゞ;;;xﾉ ⌒ ヽ,,l＿＿
;i;;iii::iiiii;: ;;ヾ."""" ヽx;;ﾉゞx;;;〉 " 山 山
i;;ﾉiiiiii;i;i::..ﾍ; ヽ,.."" 山 山" ,, ,,, ,
"""",,""",,,,"""",,,, """ "" ,,,, , ,, ,
予断だが、後のヨーロッパでは種族としての怪物ラミアが語り継がれるようになる。
こちらのラミアは女の頭と胸、猫の前足、牛の後ろ足を持つ鱗を生やした怪物である。
だが、こちらのラミアもやはり、古代ギリシャのラミアと同じ吸血鬼だ。
おそらく同じ子供の血をすする吸血怪物として名が広まったと思われる。
＜糸冬＞
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