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- 231 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:06:18 ID:FSjaMFmw0
- 愚か者の話
昔のこと、変わった奴が居て、そいつは風を追い続けていた。 ソノノリ)) ノリ ー ノ とミ≡彡ン ミ 彡゛ )ソ っ A A っ っ . (∀` ,) ⊂ ヽ ) _ ,,つ (_ノ
- 232 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:06:53 ID:FSjaMFmw0
- 風を追い続けるうちに、そいつはあろうことか死者の国へと入ってしまった。
/⌒\ /\ /'⌒'ヽ \ /\ | (●.●) )/ |: | >冊/ ./ |: / /⌒ ミミ \ |/ / / |::|λ| A A と|´ |:| / ('(´Д`;)')`i ||_/ そいつに対して死者の国を治める者が尋ねた。
- 233 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:07:24 ID:FSjaMFmw0
-
. A A 「なぜ死者の国へ来た?」 ( ゚∀゚) /:::::ivi:| く::::::::/i::::> (_)_) そいつは正直に答えた。 「風を追って」 A A (´д` ) ∪∪ヽ (_(_⊃
- 234 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:08:01 ID:FSjaMFmw0
-
「風を追って何になる?」 . A A ( ゚∀゚ ) /:::ivi:::O く:::::::ハ:::::::::> (_,l、_) 「風には言葉も心も無い。例え追いついたとしても、風はお前の事など気にも留めない 言葉もかけてくれない。それでも、お前は風を追いかけるのか?」 ※イメージ /V\ X ,( ・−・) A A キ i ノノ,ハ,))) (´∀`∩ ゝi − ノ と 〈 〈`7)旦() 〉 (⌒) とl__)_) ( _,,ノ ~~ /V\ ,( ・−・) A A i ノノ,ハ,))) (´∀`*) ゝi ◎ノ と つ 〈ーフ0) ヽ (⌒,ノ とl__)_) l_l,_,ノ /V\ ,( ・−・) A A ・・・ i ノノ,ハ,))) . (∀` ) ゝi − ノ と と 〈 〈`っ旦() 〉 )o とl__)_) (,,(,,_ノ
- 235 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:08:42 ID:FSjaMFmw0
- そいつは、頷いた A A
コクン (((。。 ) ししヽ (_(_⊃ A A 「追いかけますとも、ずっと、ずっと。 (´∀` ) (⊃ ∪||l ) ヽ (_)ヽ,,_) A A (´∀` ) 追いついたら、私の周りでビュウビュウと ⊂ ⊃ 吹き荒んで貰うのです A A (´∀` ) ・・・・貴方は、 と と ヽ 風には言葉も心も無いと言われた。 | lO (_,,(_)
- 236 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:09:17 ID:FSjaMFmw0
-
しかし、しかし、私の前を通り過ぎたあの風は、なんだか、優しかった。 なんと言えば良いのか。 爽やかで、心地良く、なんとも言えず優しい風だった」 ソノノリ)) ノリソー ノ ミ≡彡 ミ=彡゛ )ソ A A ( ) / l (,,O_,,)
- 237 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:11:53 ID:FSjaMFmw0
- 死者の国を治める者は嘆いた。
. A A (::::;:д:) 「哀れなものよ。お前は死者の国へ来たが故に死んだ。 /:::::ivi:| ・・・・お前が望むなら風か翼を持つ鳥に生まれ変わらせよう」 く::::::::/i::::> (_)_) A A (´Д`;) 「それは困ります!」 (∩ ∩) ヽヽ ヽ (__(_)
- 238 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:12:34 ID:FSjaMFmw0
A :::::;. 「私はこのままでいたいのです。 (д`::::::. このまま、ずっと、 と ::::::;.. 風を追い続けていたいのです」
- 239 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:13:11 ID:FSjaMFmw0
- . A A
(,,゚д゚) 〜(_ uu) . A A ( ゚д) 〜(_ uu)
- 240 :( ´∀`)さん[sage]:2008/02/02(土) 17:13:47 ID:FSjaMFmw0
- ソノノリ))
ノリ ー ノ ミ≡彡ン ミ 彡゛ )ソ A A (゚ ,,) ( )〜 ---------------------------------------- AA (д゚,,)⌒)〜 (ノ(ノ'''ヽ) )))
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